厚生労働省が11月6日公表した2025年9月分の「毎月勤労統計調査」(速報)結果によると、建設業(事業所規模5人以上)の月間現金給与総額は39万2288円で、前年同月比2.0%増加した。このうち決まって支給される所定内給与は34万1617円(同0.5%減)、残業手当や休日出勤手当などの所定外給与は2万5796円(同10.9%増)、特別に支払われた給与は2万4875円(同37.7%増)となった。
全産業平均は、現金給与総額が29万7145円(同1.9%増)となり、45カ月連続でプラスとなっている。実質賃金指数は物価の上昇に賃金の伸びが追いつかず、同1.4%減の81.8となった。
特別集計として実施した夏季賞与の集計結果は、全産業平均が42万6337円(同2.9%増)。建設業は59万4412円(同9.3%増)となり、全産業平均を16万8075円上回った。

名目賃金(現金給与総額)の要因分解(全産業平均)
労働時間は減少傾向
建設業の総実労働時間は前年同月比0.8%減の159.6時間、所定外労働時間(残業・休日出勤など)は横ばいの12.6時間、出勤日数は横ばいの19.7日。パートを除く一般労働者の総労働時間は0.8%減の164.0時間、所定外労働時間(残業・休日出勤など)は0.7%増の13.3時間、出勤日数は横ばいの20.0日となった。
建設業の労働者数は259万4000人で同2.3%の増加。パート比率は5.47%で同0.32ポイント増加した。入職率は0.94%(同0.19ポイント増)、離職率は1.09%(同0.16ポイント増)だった。
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