厚生労働省が12月8日に公表した2025年10月分の「毎月勤労統計調査」(速報)結果によると、建設業(事業所規模5人以上)の月間現金給与総額は38万211円で、前年同月比で1.2%増加した。前月比では3.1%減となっている。このうち決まって支給される所定内給与は34万5804円(同1.2%増)、残業手当や休日出勤手当などの所定外給与は2万7073円(同6.0%増)、特別に支払われた給与は7334円(同10.3%減)となった。
全産業平均は、現金給与総額が30万141円(同2.6%増)となり、46カ月連続でプラスとなっている。実質賃金指数(※)は同0.7%減の82.0で、10カ月連続でマイナスとなった。
※名目賃金指数を消費者物価指数で除して算出

参考:事業所規模別実質賃金の動き(全産業平均)
建設業のうちパートを除く一般労働者の給与総額の平均は39万6055円(同1.7%増)。内訳は、所定内給与が35万9742円(1.7%増)、所定外給与が2万8587円(同6.7%増)、特別に支払われた給与が7726円(同9.9%減)だった。
建設労働者数、2.4%増の260万人
建設業の総実労働時間は前年同月比0.7%減の166.4時間、所定外労働時間(残業・休日出勤など)は5.8%減の12.9時間、出勤日数は0.1日増の20.5日。パートを除く一般労働者の総労働時間は0.2%減の171.5時間、残業・休日出勤など所定外労働時間は4.8%減の13.6時間、出勤日数は20.8日(横ばい)となった。
建設業の労働者数は260万2000人で同2.4%の増加。パート比率は5.75%で同0.63ポイント増加した。入職率は1.17%(横ばい)、離職率は0.93%(同0.12ポイント減)だった。
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