厚生労働省が9月5日公表した2025年7月分の「毎月勤労統計調査」(速報)結果によると、建設業(事業所規模5人以上)の月間現金給与総額は60万505円で、前年同月比10.5%増加した。このうち決まって支給される所定内給与は34万4125円(同1.5%増)、残業手当や休日出勤手当などの所定外給与は2万6486円(同12.6%増)、ボーナスなど特別に支払われた給与は22万9894円(同27.2%増)となった。
全産業平均は、現金給与総額が41万9668円(同4.1%増)となり、43カ月連続でプラスとなっている。実質賃金指数(※)は同0.5%増の115.6で、7カ月ぶりのプラスとなっている。(※名目賃金指数を消費者物価指数で除して算出)

事業所規模別実質賃金の動き(全産業平均)
建設業のうちパートを除く一般労働者の給与総額の平均は62万5831円(同9.8%増)。内訳は、所定内給与が35万6559円(同0.9%増)、所定外給与が2万7895円(同12.1%増)、特別に支払われた給与が24万1377円(同26.1%増)だった。
労働者数2.5%増の259.9万人
建設業の総実労働時間は前年同月比0.9%増の170.1時間、所定外労働時間(残業・休日出勤など)は1.6%増の12.8時間、出勤日数は0.2日増の20.9日。パートを除く一般労働者の総労働時間は0.4%増の174.6時間、所定外労働時間(残業・休日出勤など)は0.7%増の13.4時間、出勤日数は0.2日増の21.3日となった。
建設業の労働者数は259万9000人で同2.5%の増加。パート比率は5.38%で同0.48ポイント減少した。入職率は1.21%(同0.04ポイント減)、離職率は1.07%(同0.08ポイント減)だった。
■関連記事
建設業への入職者、24年は29.4万人 入職超過率1.7ポイント
建設業、人手不足が最も深刻に 不足感68%超、猛暑で作業効率も悪化
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。



























