AQ Group(埼玉県さいたま市)は10月20日、廃材を活用して子どもたちが自由な発想でアートを楽しむ「第3回 廃材アートコンテスト」の結果を発表した。
テーマは“へいわ”で、未就学児、小学1〜3年生、小学4〜6年生の3部門に分けて作品を募集。有識者による審査会と一般投票を経て、「木の王様賞(金賞)」「木のひらめき賞」「SNS人気賞」などが決定された。応募総数は昨年の約2倍となる1005作品にのぼった。
最優秀賞の「木の王様賞」には、未就学児の部「僕も住みたい平和の巣」(佐藤湊さん)、小学1~3年の部「お話が終わったあとのピノキオ」(横谷彩羽さん)、小学4~6年の部「考える人」(浅下結海さん)が選ばれた。いずれの作品も素材の特性を最大限に生かしながら、それぞれの視点で“へいわ”を表現したメッセージ性が高く評価された。
未就学児は身近な存在をモチーフにする傾向があり、小学1〜3年生は素材や形から発想を得て、丸みや凸凹を活かした造形が目立った。小学4〜6年生になると、素材を生かしつつテーマに沿った完成度の高い作品が多く、世代ごとに“へいわ”の捉え方や表現方法に個性が見られた。
「木のひらめき賞」には「ピクミンのおうち」(大房昊誠さん)と「木の鳥さん」(山田進一さん)、「SNS人気賞」には「苺のミルフィーユ」(田村こはるさん)が選ばれた。
同社は2023年から、次世代を担う子どもたちに木との触れ合いを通じて環境問題を考えるきっかけを提供する「木育フェス」を展開。廃材アート制作は、資源を活用しながら新たな価値を生み出す循環型社会の理念を体現する取り組みとして位置づけられている。今回の受賞作品からは、子どもたちが廃材を「新しい価値を生み出す資源」として捉え、木の温もりと“へいわ”への想いを巧みに融合させた姿勢がうかがえた。

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