AQ Group(埼玉県さいたま市)は7月26日から8月31日にかけ、全国規模の木育イベント「『つくろう!木育フェス2025』~森と平和と、子どもたち~」を展開している。初日の26日には、本社ビルおよび各地の拠点でオープニングイベントを同時開催した。
さいたま市の本社会場には約150組・400人の親子が来場。開会にあたり加藤博昭社長は「木とともに生きる喜びを次世代につなげることが、当社の願いであり木育フェス開催の理由」と述べ、同社の木育活動がCSRの一環であると強調した。
創業者の宮沢俊哉会長はカンナ削りを披露。極限まで薄く削られた木片が光を反射する「木鏡」の実演は、伝統技能の継承と木材の新たな魅力訴求の場ともなった。
会場ではまた、浅田茂裕・埼玉大学教育学部教授が木育授業を行った。浅田教授は「日本の森のものがたり」と題し、日本の森林文化や育林の意義を解説。森林循環の理解を促すとともに、森と平和のつながりを参加者に伝えた。授業後には、住宅などの建築現場で出る端材を活用した「廃材アートコンテスト」を実施し、資源循環の視点を、体験的に学ぶ機会とした。
その他樹齢80年の丸太・角材の展示や組子コースターづくり、鉋削り体験など、木材の多面的な価値を体感できるプログラムを展開。端材活用から伝統技法の継承まで、建築分野における木材利用の裾野を広げる試みが随所に盛り込まれた。
同社は2024年3月、木造の8階建て本社ビルを建設。純木造マンション「AQフォレスト」シリーズの展開にも力を入れており、木材利用を通じて持続可能な社会実現への貢献を目指す。

AQGroup本社でのイベント初日に集まった参加者たち
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