インターネットリサーチなどを手がけるNEXER(ネクサー、東京都豊島区)は9月19日、不動産マッチングサービス「TAQSIE」(タクシエ)と共同で、家の売却に関する懸念点についての調査結果を発表した。調査は9月1~8日にかけ、「現在住んでいる家を将来的に売却する予定がある」と回答した全国の男女132人を対象に、インターネット上で実施された。
調査では、家の売却に際し、金額や売却期間以外に懸念点が「ある」と答えた人は52.3%に及んだ。その理由として最多だったのが「不用品の処分」で、「懸念がある」と答えた回答者のうち、6割以上が挙げている(複数回答)。具体的には「物が多すぎるので、処分費用がどれだけかかるのか分からない」「不用品や大型家具など処分すべきものがたくさんある」などの声が寄せられた。
次に多かった懸念は「契約や手続きが複雑」で、46.4%が回答。また、「修繕やリフォームが必要と言われないか」といった金銭的な負担への不安も33.3%の回答を集めており、築年数や家の状態に対する心配が一定数存在していることが分かった。
売却後の住まいについては、「まだ具体的には決めていない」が最多で、全体の34.8%。その理由としては、「住宅ローンの残債や子どもの独立時期の見通しが立っていない」「実家への移住や新規購入の判断がつかない」ことなどが挙げられている。
一方で「買い替え」を検討している人(30.3%)は、「手狭になったから」や「ライフステージの変化」など、新たな住まいを求める意見が目立った。また、「長期的な賃貸への住み替え」(13.6%)を考える人からは、「家や庭の維持が大変」「(新たに住まいを)購入する資金がない」という声が寄せられており、維持管理の負担や金銭的事情を問題視していることがうかがえる。
両社は家の売却に際し、金額や売却期間以外の最大の懸念は「不用品の処分」であることを踏まえ、そこには物理的・精神的な負担がその背景にあるようだと指摘。「円滑な売却には不動産に関する専門的な知識だけでなく、不用品処分などの実務面での支援も求められている」とまとめた。
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