パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社では、自社の洗面化粧台について、「Panasonic DRESSING」として再定義。そのコンセプトに基づき、普及価格帯の「C-Line」で「フロートワイドカウンタープラン(Wall to Wallタイプ)」を発表、2025年8月21日より発売を開始した。旧来の水廻り製品の「常識」を見直し、これからの住宅におけるニーズに柔軟に対応するものになりそうだ。
パナソニックでは、6月17日に新製品発表会を開催。Panasonic DRESSING C-Lineの製品概要やコンセプトを発表した。
開発の背景にあったのは、暮らしの変化だ。住宅価格や地価の高騰により住宅の狭小化が進む中、限られた生活空間をより快適なものにする住宅提案が求められる傾向が強まっている。特にコロナ禍を経て、住まいや暮らしを見直す動きが高まって、「自分らしい暮らし」「自分の価値観に沿ったものを見極める」流れになっている。同社ではこのように分析した。

家の中のあらゆる場所に馴染む
意匠性の高い洗面化粧台
顧客のニーズの変化とともに、洗面化粧台の用途も多様化。従来の洗面、化粧のほか、スキンケア、乳児の沐浴、生け花、アイロンがけ、さらには洗面カウンターをデスク代わりにリモートワークするというケースも同社の調査で明らかになった。従来は脱衣所が定番の設置場所であったが、玄関やリビング回り、居室などデザイン性が求められるところにも設置したいというニーズが高まっているという。
そこで今回開発された「Panasonic DRESSING」では機能性とともにデザイン性を重視。
・多用途に使えるように十分な長さを確保した「ロングカウンター」
・洗面台の下の扉付きの収納スペースをあえてなくし、自由に使えるようにする「フロートプラン」
という2つの大きな特徴を前面に押し出し、すっきりとモダンなデザインを実現した。
発表会では、玄関やリビング、クローゼット、寝室など家の中のあらゆる場所に「Panasonic DRESSING」を設置したイメージ画像を披露。家具のように空間に馴染む様子がアピールされた。

リビングの壁面の一角におさまった「Panasonic DRESSING」の例。同社では内装材も扱っているため、トータルコーディネートして美しく仕上げることができる
ひと目でパナソニックの
洗面化粧台とわかるデザイン

水廻りシステム事業部
マーケティング総括担当
窪井 健司さん
開発に携わった水廻りシステム事業部 マーケティング総括担当の窪井健司さんは、「暮らし方が多様になっているのに、洗面化粧台はいつまでも脱衣室に押し込めていていいのか、という問題提起が開発の原点にある」と話す。いわば、「脱・脱衣室」を狙った製品だといえる。
こうした旧来のサニタリー製品の見直しは、同社で昨年発売した「Panasonic KITCHEN」「Panasonic BATHROOM」から続いており、今回の「Panasonic DRESSING」もその一環にある。「洗面化粧台における機能性の追求はもはや行き着くところまできた。ここで一度、本当に必要とされるものは何なのかを見直し、パナソニックの洗面化粧台の代名詞となるようなものを目指しました」(窪井さん)。
従来、住宅設備は普及品から上位機種へと複数の商品ラインナップが組まれていることが多い。しかし、同社ではこれを機に洗面化粧台のブランドは「Panasonic DRESSING」に一本化。仕様をシンプルに再構成する。よりこだわりのある顧客に対しては、素材、面材、カラーなどでアクセントとなるバリエーションを用意する。
「フラットなカウンターと浮遊感のあるフロートデザインは、ひと目でパナソニックの製品だとわかってもらえる。その一方で、家の中の様々な場所に馴染む、普遍的なデザインにもなっています」(窪井さん)。
用途と置き場所が自由に、多様になることで、洗面化粧台のアレンジやバリエーションはさらに豊かなものになるはず。住設としての洗面化粧台の新たな歴史が始まりそうだ。
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| パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社 TEL.06-6909-7676(代表)/平日:9:00〜17:30 |
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