国土交通省は9月8日、2025年度「既存建築物省エネ化推進事業(第1回)」で25件のプロジェクトを採択した。
同事業は、建築物ストックの省エネ化を推進するため、民間事業者による既存建築物(非住宅)の省エネルギー性能の向上に資する改修を支援するもの。今回は49件の応募の中から、省エネルギー効果が高いもの、躯体(外皮)改修の割合が高いものを優先的に評価し、総合的に省エネ改修効果が高いプロジェクトを選出した。なお、第2回以降の公募は実施しない方針。
採択されたプロジェクトの内訳は、公共施設が2件、教育施設が2件、商用施設が9件、福祉・医療施設が12件。今回の募集では、改修前と比較して20%以上の省エネ効果が見込まれること、省エネ性能表示を行うことなどを要件としている。採択された事業には、5000万円(設備部分2500万円)を上限に、補助対象工事の3分の1が支給される。
【主な採択事業】
▽箕面市立西南図書館 省エネ改修事業(箕面市、大阪府)
▽スリージョブながおか省エネルギー事業(中越福祉会、新潟県)
▽京都文教学園 京都文教小学校校舎 省エネ改修工事(京都文教学園、京都府)
▽イムス横浜国際看護専門学校 空調・照明設備及び屋上断熱防水による省エネ改修事業(明理会、神奈川県)
▽花原第5ビル省エネ改修工事(西中島土地、大阪府)
▽伊予銀行観音寺支店 省エネルギー改修工事(伊予銀行、香川県)
▽ゆりの温泉省エネ改修事業(長崎エンタープライズ、長崎県)
▽特別養護老人ホームピア市ケ尾省エネルギー事業(横浜向陽会、神奈川県)
▽ケアハウスめぐみ省エネルギー事業(恵寿会、福岡県)
▽介護老人保健施設 慈恵苑省エネルギー事業(恵和会、福岡県)
▽第10シルバータウン省エネルギー事業(白十商事、東京都)
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