環境省は9月1日から、建築物のZEB化・省CO2改修の普及拡大に向けた8事業で募集を開始した。2050年ネットゼロの実現、および2030年温室効果ガス減少目標の早期達成のため実施する。業務用建築物のZEB化の可能性調査や設備機器の導入、熱中症対策に必要な施設への高機能空調の導入などを支援する。募集締め切りは9月26日。
問い合わせおよび応募は、下記表①~⑥の事業は静岡県環境資源協会、⑦⑧は北海道環境財団まで。
「ZEB普及促進に向けた省エネルギー建築物支援事業」(表①②)では、新築・既存の業務用建築物のZEB化を対象に、省CO2改修に関する調査や設備機器導入などを支援。調査にかかる費用や必要な工事費(本工事費、附帯工事費、機械器具費、測量・試験費)などの経費について、4分の1~3分の2の範囲で補助を行う。なお、建築物木材利用促進協定に基づいて木材を用いる事業や、CLTなど新たな木質部材を用いる事業については、優先採択枠を設ける。
省CO2改修によるZEBの達成可能性・省CO2効果の調査については、ZEBプランナーが関与する事業であること、BEIを算出すること、調査データの提供・公開に協力することなどが要件となる。

補助対象別の補助率・上限
「業務用施設における省CO2化・熱中症対策等支援事業」(表⑥)では、クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)の普及を図るため、既存建築物への高効率空調の導入費用などを支援する。募集要件は、市町村長から指定暑熱避難施設の指定を受けること、事業実施前と比較して施設全体で省CO2化されていることなど。補助対象は、必要な工事費のうち補助事業者が承認した経費で、上限額は1000万円となっている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。































