国土交通省は9月4日、2025年度「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」の第1回公募で4事業を選定した。今回、▽課題設定型(子育て世帯向け/地域交流拠点整備/健康長寿/団地再生/障害者向け)▽事業者提案型▽事業育成型―の3タイプで公募し、11件の応募があった。
㈱ツギテ、ライフカドル協会の「REボーン恒松・ぬくもりハウス」では、旧事業所建物を活用してシングルマザーなどの子育て世帯が暮らせるシェアハウスを整備し、地域拠点となるコミュニティスペースを設置する。空き家に併設することで、地域の空き家相談窓口としても活用する。
多摩ヘルパーセンターの「高齢者住宅の地域共創プロジェクト」では、高齢者世帯の孤立を防ぐため、高齢者の住まいの一部に地域住民が気軽に立ち寄れるスペースを設置。敷地内にカフェや地域交流スペース、コミュニティガーデン、子どもの遊び場を設けることで、住民同士の関係性を深める。さらに地元大学との連携により、実施体制を構築する。
向陵会の「地域共生型住環境モデル整備事業」では、未利用の社宅を障害者グループホーム、高齢者・生活困窮者向けシェアウスに改修。キッチン付き地域交流スペース、コミュニティガーデンを設置する。生活困窮者向けシェアハウスの居住者を障害者グループホームの見守り人とすることで、共生支援を図る。
エンジョイワークス、(一社)IKKAの「障害のある若者と高齢者による共生型食堂」では、障害児の“18歳の壁”の課題解決に向け、高齢者とダウン症の若者が協働する「共生型食堂」を運営。障害者の就労と連動した観光地型雇用モデルを開発する。福祉と観光の両立を実現するデザインや、高齢者と障害者の協働の可能性についても検証を行う。
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