消費者庁の消費安全調査委員会はこのほど、2023年6月から行ってきた窓・ベランダからの子どもの転落死亡事故に関する調査の報告書をまとめた。1993年から2024年までの間に発生した、子どもの窓・ベランダからの転落死亡事故は合計134件。子どもが自ら足掛かりになるものを使ったり、手すりをよじ登ったりして起きた事故も多いと見られており、ハード・ソフト両面で住環境を整えることが重要だとした。

1993~2024年に発生した転落による子どもの転落死亡事故134件中、42件は窓から、92件はベランダからの転落だった。窓からの転落事故の場合、1歳が12件で最多。0歳児の事故も3件あった。年齢を重ねるごとに件数は減少している。一方、ベランダからの転落事故は1歳の6件、2歳の16件と増加し、3歳の41件がピーク。それ以降は減少するものの、4歳児でも21件の事故が起きている。
また、34件中、事故発生時に保護者が在宅だった割合は49%(65件)。保護者がそばにいても事故は起きている。

事故発生時における保護者の在宅状況
足掛かりの有無も大きく関係
窓からの転落について、原因の検証結果を見ると、0~3歳の事故(33件)は、すべての事例が、足掛かりがなければ子どもが錠に手が届かなかった可能性がある(子どもの手の届く高さが腰窓の錠の位置に満たなかった)ものだった。4歳児の事故(8件)も3件は、足掛かりが事故の発生につながった可能性があるとした。
窓からの転落事故で、足掛かりになったのは・・・
この記事は新建ハウジング7月10日号1面(2025年7月10日発行)に掲載しています。
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