施設には選択の決め手となる目玉が必要。エッジライフ(大分県中津市)が運営する「Tuuli Yufu」の場合、閃きで決めたので失敗もあった。それが外風呂のみという仕様。冬の外風呂は寒い。室内にも風呂が必要だった。建物の設計には非日常感が必要。まずは借景。次いで庭だ。庭には日本らしさが必須。庭に比べれば外観は重要ではない。室内が写真通りなら宿泊客は満足する。なお、企画以前の問題として、湯布院では「よそ者」排除のための参入障壁がある。特に排水の許認可を握る水利組合との関係は重要。この点は「人間力」で突破するしかない
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※本記事は、新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号「建築バズ企画斬」掲載の事例から、エッジライフ(大分県中津市)の事例を抜粋したものです。
取材:大菅力 まとめ:編集部
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木ルーバーの外壁と植栽の組み合わせが和を感じさせる(左)。同ホテルの2階ベランダに設けた 露天風呂からの景色(右) |
非日常性は温泉と借景で演出
①非日常性の演出や目玉づくりには入念なリサーチが必要。「Tuuli Yufu」は上述の反省点に加え、温泉タンクを用いたため水量制限が発生。掛け流しの優位性を再確認。反省を活かし、3棟目の平屋型ヴィラには温泉プールを設置、サウナ後に温水で泳げる設計に
②設計では非日常性の演出が重要。遠景が得られる環境であれば2階建てとして上階にリビングを配置。眺望が得にくい敷地の場合、庭を充実させる。庭は・・・
この記事は『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号(2025年5月10日発行)建築バズ企画斬』(P.30〜)をデジタル版に再編集したものです。続きは本紙でご覧いただけます。
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