大分県中津市の工務店・エッジライフは2019年、住宅事業を高級路線に変更。同時に非住宅部門を立ち上げた。中津に建つモデルハウスを宿泊施設へと転用。低リスクで宿泊事業に参入した。
その実績をもとに湯布院の1棟貸切ヴィラ「Tuuli Yufu(トゥーリ・ユフ)」をサブリース方式で開業。オーナーは同地の地主。土地活用の相談を受けて提案した。オーナーは賃貸住宅より高利回りになる点を評価。
この事例が外国人投資家の目に留まり、同様の企画で宿を受注・運営。以降、中国人富裕層を中心に案件が連鎖し、宿泊事業が本格化。
※本記事は、新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号「建築バズ企画斬」掲載の事例から、エッジライフ(大分県中津市)の事例を抜粋したものです。
取材:大菅力 まとめ:編集部
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湯布院の1棟貸切ヴィラ外観。「Tuuli Yufu 01」と「Tuuli Yufu 02」の2棟一体で運営する(左)。「Tuuli Yufu 01」2階リビング。大開口窓から由布岳を眺められる(右) |
宿泊事業の立ち上げと展開
①同社は2019年に戸建て住宅を高単価路線に転換。営業・設計・施工管理を1人で担うワンストップ対応の家づくりへと移行。同時に非住宅部門を立ち上げ、宿泊事業にも注力
②大分ではホテル需要が高く、中国・台湾・アメリカからの旅行客も増加。最初に手がけたのは中津の自社モデルハウスの転用。モデルハウスとして2年使用後、2023年8月1棟貸し宿泊施設として運用
③次いで2024年12月に湯布院で2階建ての連棟型ヴィラ「Tuuli Yufu 01悠然(yuuzen)/02悠々(yuuyuu)」を開業。湯布院はアジア旅行客に人気。高稼働が見込める。地主から同社不動産部門に相談があり、同社が借り上げて宿として運営する方式を提案したところ即決。現在は1泊10万円、月10泊前後で稼働
④当初は1泊15万円を想定したが、1泊2〜3万円民泊と比較されるため10万円に着地。食事を提供してホテルに寄せないと15万円はとれない。高品質の冷凍食や鍋などの半調理メニューの提供を検討中
⑤この実績が評価され、湯布院で2025年5月に平屋型ヴィラ「Tuuli Yufu 03星(HOSI)」を開業予定。きっかけは・・・
この記事は『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号(2025年5月10日発行)建築バズ企画斬』(P.30〜)をデジタル版に再編集したものです。続きは本紙でご覧いただけます。
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