住宅建材を扱う北洲(宮城県富谷市)は、これまで展開してきた外断熱ブランド「アルセコ」を、同じDAWグループ傘下の建築用仕上げ材ブランド「カパロール」に統合した。またカパロール外断熱システムで「45分準耐火構造」の認定をこのほど取得。国内での展開を強化する姿勢を示した。
カパロール外断熱システムは、不燃材であるミネラルウール(ロックウール)を断熱材に採用し、火災時の安全性を大幅に高めている点が特徴だ。断熱材本体は岩を加工した材料で、外側の壁部分もセメント系の素材を使用、燃えない上に溶けない性質を持つ。さらに水蒸気を外部へ逃がす透湿設計により、日本の多湿環境でも高い耐久性を発揮。また、2011年の東日本大震災では、東北地方で使用されていた300棟以上の住宅で外壁のひび割れが報告されなかったという実績がある。
意匠面では、500色以上のカラーラインアップに加え、塗り壁、タイル調、コンクリート調など多様な仕上げに対応。導入時のコストは、外断熱が無い家と比べて高価になるが、断熱性能による光熱費削減や、塗り替え頻度の少なさが長期的なメリットとなる。
1957年に世界初の外断熱システムを開発したDAWグループは現在40カ国以上で事業を展開し、ブランデンブルク門やクレムリン宮殿など歴史的建造物にも採用されている。日本総代理店を務める北洲は、カパロールを通じ、日本の暮らしに本物の外断熱の価値を届け続けていく方針だ。
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