断熱材メーカーのデコス(山口県下関市)は1月27日、2025年の中規模木造建築におけるセルロースファイバー断熱材「デコスファイバー」の採用件数が過去最高を更新したと発表した。前年比1.8倍と大きく伸長し(下グラフ)、木造化の進展や建設段階でのCO₂排出量を重視する動きが背景にあると分析している。

デコスファイバーは、新聞紙を主原料とする木質繊維系断熱材。断熱性、調湿性、吸音性、防火性に優れ、熱加工や水処理を行わず、電気エネルギーのみで製造するため、他の断熱材に比べて製造時のエネルギー消費量が低い点が特徴だ。
同製品はこれまで木造住宅が中心だったが、近年は延べ床面積1000㎡未満の2階建て以下の中規模木造建築で採用が拡大している。各種建材が高騰する中、鉄骨造よりも経済合理性を確保しやすい木造への期待が高まり、2050年カーボンニュートラルに向けた低炭素な建築手法として注目度が増しているという。
また、国内の断熱材として初めてLCAによる定量的な環境情報を開示する環境認証「エコリーフ」を取得した。製造時の排出量を可視化している点も、グリーン建材を求める企業の評価につながっている。
さらに同社が同時に公表したアンケートでは、地域工務店の42%が「生き残りのために中規模木造への展開が必要」と回答したことを明らかにした。その理由として、「戸建住宅は市場規模が減少すると予想されるから」という回答が寄せられている。
こうした中、同社は新築戸建て市場の縮小を背景に、既存の設備や人員で取り組める非住宅分野への参入意欲が高まっていると指摘。今後も断熱材供給を通じて温熱環境の向上と脱炭素化に貢献する方針だ。

「地域工務店が今後生き残るために最も必要な要素」を問う問いに対して、「中規模木造(非住宅)領域への展開」が42%と最も回答を集めた
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