東京ガス(東京都港区)が幹事企業を務め、ヒロモリ(東京都港区)が運営事務局を担う「STOP!ヒートショック」プロジェクトは、新たなWEBサイト「あったかおうち相談室」を12月4日に公開した。サイトでは、住まいの気になる場所ごとの対策や、今すぐ実践できる予防策、補助金制度の検索、対策商品の紹介など、利用者の“次の一歩”を後押しする内容を提供。ヒートショック対策に関心を持ち始めた人が必要な情報にアクセスしやすくすることを狙いとしている。
同プロジェクトは2024年から「良好なおうちの環境を整えよう」をスローガンに、健康と住環境に関する啓発活動を強化してきた。新サイトは公式サイトとは別に、健康と住環境に特化した独立構成で、アンバサダーのプカ太郎が案内役を務める。コンテンツとしては、医師の今村聡さんによる解説をはじめ、年代を問わず読みやすいイラストを用いた説明を掲載。浴室、トイレ、寝室など、それぞれの対策ポイントについてまとめている。
ヒートショックは急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こす危険があるとされる疾病。入浴中の急死者数が交通事故死を上回る状況も指摘されており、高齢者を中心に注意が必要とされている。ヒートショックという言葉の認知度は9割に達する一方、日常的に対策を行っている人は6割未満と、十分な対策が進んでいないのが現状だ。
サイトでは、断熱リフォームによる生活環境病のリスク低減効果などの調査結果にも触れ、住環境改善の重要性を訴える。その上で世界保健機関(WHO)が推奨する「室温18度以上」の維持を踏まえ、高気密・高断熱住宅の意義や、健康寿命延伸への寄与についても示す。
本プロジェクトは2018年に開始され、企業や医療団体、自治体などが協力して啓発活動を展開してきた。今回の新サイトも協賛企業や協力団体が連携して制作したもので、今後もコンテンツの拡充を進める方針だ。
ヒートショックのリスクが高まる季節を迎える中、同プロジェクトは新サイトを活用した対策検討を呼びかけている。

サイトのトップページ。カワウソのプカ太郎がサイトの案内役を務める
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