東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は12月10日、首都圏における2025年11月度の中古住宅流通動向を公表した。中古戸建ては成約件数・在庫件数ともに増加したが、在庫の増加率は縮小。一方、中古マンションは成約単価の上昇が続く中、在庫件数は減少傾向が続いている。
中古戸建て住宅の成約件数は1932件で前年同月比53.1%増、2024年11月から13ヶ月連続の増加となった。すべての都県で増加しており、東京都が595件(同45.5%増)、埼玉県が442件(同56.2%増)、千葉県が395件(同53.1%増)、神奈川県が500件(同60.3%増)だった。
在庫件数は2万3523件で前年比3.2%増。2022年9月から39カ月連続で増加しているが、増加率は縮小している。
成約価格は4002万円で前年同月比2.7%増と2カ月連続で上昇した。前月比も5.3%上昇。都県別では、東京都6060万円(同7.8%増)、埼玉県2440万円(同2.8%増)、千葉県2624万円(同0.5%減)、神奈川県4024万円(同0.7%減)となった。
土地面積は147.74㎡で前年同月比5.4%増、3カ月連続で拡大したが、前月比では4.4%縮小。建物面積は前年同月比0.3%減とほぼ横ばいながら4ヶ月連続で縮小し、前月比では1.1%拡大した。
中古マンションの成約件数は4435件で前年同月比38.3%増、13カ月連続の増加となった。成約平米単価は82.22万円/㎡で同3.5%増と、2020年5月から67カ月連続で上昇したが、前月比では3.7%下落した。
成約価格は5204万円で同3.6%増で13ヶ月連続の上昇。前月比では2.3%下落した。専有面積は63.29㎡で同0.1%増とほぼ横ばいながら、3ヶ月ぶりに拡大した。在庫件数は4万3156件で、同5.5%減と4ヶ月連続で減少した。
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