東日本不動産流通機構(東日本レインズ)が10月10日に公表した、首都圏における2025年9月度の中古住宅市場は、成約・在庫件数ともに増加が続くなか、中古戸建て住宅の成約価格が3ヶ月ぶりに下落した。一方、マンションは、成約平米単価が65ヶ月連続で上昇。在庫件数は2ヶ月連続で減少した。
中古戸建て住宅の成約件数は、前年同月比55.0%増と11ヶ月連続で増加。都県別では、東京都が596件(前年同月比30.7%増)、埼玉県が454件(同83.1%増)、千葉県が381件(同39.6%増)、神奈川県が555件(同82.6%増)と、全都県で増加した。
成約価格は、3906万円で前年同月比3.8%減と3ヶ月ぶりの下落。前月比では0.3%増だった。都県別では、東京都が5755万円(前年同月比0.7%増)、埼玉県が2389万円(同6.4%減)、千葉県が2632万円 (同5.0%増)、神奈川県が4037万円(同4.1%減)と、千葉県と東京都が上昇した。
土地面積は、142.85㎡(同2.3%増)で2ヶ月ぶりに拡大。建物面積は、102.62㎡(同1.1%減)で2ヶ月連続の縮小。在庫件数は、同5.3%増の2万3538件で2022年9月から37ヶ月連続の増加。ただし、増加率は縮小傾向が続いている。
中古マンションの成約件数は、前年同月比46.9%増の4475件で、11カ月連続の増加。成約平米単価は、85.18万円/㎡で同12.3%増と、2020年5月から65ヶ月連続の上昇。前月比も0.4%増だった。成約価格は、5352万円で同10.1%増と11ヶ月連続の上昇。前月比も1.4%増。専有面積は62.83㎡で同2.0%減と2ヶ月ぶりの縮小。在庫件数は4万3850件で、同3.4%減と2ヶ月連続の減少となった。
■関連記事
首都圏8月の中古住宅市場 戸建て、マンションとも成約件数10カ月連続増加
8月首都圏新築戸建て、2カ月ぶりに上昇 4エリアで最高額を更新
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。





























