東京都はこのほど、全国の戸建てまたは集合住宅(分譲)に住む20~80代の男女1400人を対象に実施した「住まいの室温に関する実態調査」の結果を発表した。それによると、「室内が暑すぎて/寒すぎて耐えられないと感じる(頻繁に感じる10.9%・たまに感じる39.7%)」が50.6%と、持ち家に住む人の約半数が室内の暑さ/寒さを耐え難く感じていることがわかった(グラフ下)。

また、20~40代の既婚者に、家族やパートナーと生活環境に対する価値観の違いによるストレスを聞いたところ、「片付けや掃除の頻度・基準」が最も多かったが、「室内の温度に対する感じ方」「電気代などの光熱費に対する節約意識」が続き、約1割の人には「室内の温度に対する感じ方が異なること」が別居の検討や喧嘩につながるほどのストレスになっていることもわかった。
断熱リフォームで快適に
一方で、断熱リフォーム実施者の約8割が、リフォーム後に「室温が一定に保たれるため、快適に過ごせるようになった(75.5%)」と感じており、光熱費が平均3479.6円/月減少していることがわかった。また、断熱リフォーム後は、「外の騒音(車・工事・通行人など)が気にならなくなった(30.0%)」、「結露やカビの発生が減り、掃除や健康面の不安が軽減された(24.0%)」など、室温以外のメリットも感じていた(グラフ下)。
「エアコンをつけない親」問題
高齢の親と同居している人は、約2割が「高齢の家族が暑くてもエアコンをつけない」ことにストレス・悩みを感じていると回答。そのうち約6割(58.8%)がお金を支払っても解決したいと考えており、支払える月額平均は4116円だった(グラフ下)。
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