国土交通省は8月25日、不動産取引などに関わる地域情報を重ねて表示できる「不動産情報ライブラリ」に、「人口集中地区(DID)」の情報とAPI機能を追加すると発表した。併せて都市計画情報(都市計画区域、用途地域など)のデータを、2024年度の整備データに更新する。
「人口集中地区(DID)」は、人口密度が1㎢あたり4000人以上ある基本単位区が互いに隣接し、その地域の合計人口が5000人以上となる地区。今回の更新では、2020年に実施した国勢調査に基づくデータを反映した。
同データを活用することで、例えばチラシのポスティングやイベント開催などの販促活動を、住宅関連の需要が高いエリアに集中させるといったことが可能になる。
また、地図表示では「地価公示」「都市計画」「防災情報」「周辺施設」などのデータと重ねて表示することが可能に。これにより、地価公示と重ね合わせて人口密集地の中で地価が比較的安いエリアを探す―といった活用が可能となる。都市計画情報と重ね合わせることで、安定した住宅需要が見込めるエリアを確認することもできる。

さまざまなデータとの重ね合わせイメージ
データの更新では、2024年度の「整備都市計画決定GISデータ」のうち、「都市計画区域」「区域区分」「用途地域」「高度利用地区」「防火・準防火地域」「地区計画」「立地適正化計画」の各データが更新される。
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