三協立山(富山県高岡市)は、カーボンニュートラルに向けた取り組みとして「グリーンアルミ」の採用を拡大する。伊藤忠商事を通じ、アラブ首長国連邦のEmirates Global Aluminium(EGA)が開発した、太陽光発電由来の新地金とリサイクル材を組み合わせた世界初のアルミビレット「CelestiAL-R(セレスティアル・アール)」を導入した。
同ビレットは、従来の化石燃料由来の電力で製造される新地金アルミと比べ、製造時のCO2排出量を大幅に削減。三協立山が掲げるScope3(サプライチェーン全体)での温室効果ガス排出削減目標の達成に寄与する。
アルミはリサイクル性に優れ、住宅用建材に広く利用される素材だが、新地金精錬には膨大な電力を要するため、調達段階からの環境負荷低減が課題となっていた。三協立山は2024年から太陽光発電由来の「CelestiAL」を採用しており、今回さらにリサイクル材を組み合わせた「CelestiAL-R」を追加することで、環境対応を強化した。
同社は「サステナビリティビジョン2050」に基づき、2030年度までにScope1+2の50%削減(2017年度比)、Scope3の25%削減(2022年度比)を目指している。今後も原材料調達を含めたサプライチェーン全体でのCO2削減を進め、持続可能な暮らしに資する建材供給を推進する考えだ。
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