厚生労働省が7月7日公表した2025年5月分の「毎月勤労統計調査」(速報)結果によると、建設業(事業所規模5人以上)の月間現金給与総額は38万8113円で、前年と比べて1.5%減少。このうち決まって支給される所定内給与は34万1897円(同0.6%増)、残業手当や休日出勤手当などの所定外給与は2万4806円(同16.7%増)、特別に支払われた給与は2万1410円(同34.1%減)となった。前月比では、現金給与総額・所定内・外給与はそれぞれ約1%減、特別に支払われた給与は2.6%減となっている。
全産業平均は、現金給与総額が30万141円(同1.0%増)となり、41カ月連続でプラスとなっている。その一方で、実質賃金指数(※名目賃金指数を消費者物価指数で除して算出)は同2.9%減の82.8で、5カ月連続でマイナスとなった。

事業所規模別 実質賃金の動き(全産業)
建設業のうちパートを除く一般労働者の給与総額の平均は40万1822円(同2.0%減)。内訳は、所定内給与が35万3465円(横ばい)、所定外給与が2万5955円(同15.8%増)、特別に支払われた給与が2万2402円(同34.6%減)だった。
所定外労働、法定内だが3%増
建設業の総実労働時間は前年比0.4%減の154.4時間、所定外労働時間(残業・休日出勤など)は4.4%増の11.8時間、出勤日数は横ばいの0.1%減の18.9日。パートを除く一般労働者の総労働時間は0.7%減の158.1時間、所定外労働時間(残業・休日出勤など)は3.3%増の12.3時間、出勤日数は0.2日減の19.2日となった。
建設業の労働者数は259万3000人で前年比2.8%の増加。パート比率は4.96%で0.53ポイント減少した。入職率は1.78%(同0.19ポイント増)、離職率は1.40%(同0.13ポイント増)だった。
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