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2025年4月の建築基準法改正を受け、構造的な裏付けをもつ設計の重要性が一層高まった。一方で耐震等級3は当たり前になりつつあり、デザインやコストパフォーマンスで勝負する時代に入っている。
1)構造計画を取り入れてコストを減らす
2)構造計算を取り入れてデザイン性を上げる
3)構造計算を内製化してプレゼンツールに用いる
私はこの3つがこれからのキーフレーズだと考えており、構造計算は設計・営業の武器としても活用できる。以下にそのポイントをお伝えしたい。
構造計画でコスト削減
構造計画はツーバイフォー工法の仕様規定を用いてプランニングする。7つ挙げる。
①上下階の耐力壁は一致させる
②耐力壁線の相互間距離は8m以下
③耐力壁線で囲まれる面積は40㎡以下
④耐力壁線区画の形状比は1/3以上
⑤耐力壁線の交差部には1P以上の耐力壁を設ける
⑥耐力壁線上の開口率は3/4以下
⑦耐力壁線の最大開口幅は4m以下
これらを守りながら間取りを作ると、耐震等級を上げても構造材料を減らすことができる。また、構造計算時にNGを消しやすくなるメリットもある。コスト増や材積増になるのは、そのプランが「やんちゃ」だから。「やんちゃ」とは構造計画のルールから大きく外れた間取りのこと。
素直な構造の一部にアクセント的に「やんちゃ」な部分があってもいいが、自由設計とはいえ予算に合わせるのが第一優先だ。
構造計算でデザイン性向上
構造計算、特に曲げ、せん断、たわみを理解すると、さまざまなデザインに応用できる。
例えば・・・
続きは「あたらしい工務店の教科書2025」P.76〜でお読みいただけます。
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