YKK AP(東京都千代田区)は6月18日、静岡県と共同で同県初となる「ガラス型ペロブスカイト太陽電池」の導入実証を開始したと発表した。
同事業は、ペロブスカイト太陽電池の普及や県内企業の関連ビジネスへの参入を促進するため、実証機器を導入し実証成果の還元を図るというもの。清水マリンビル(静岡市)に同電池を設置し、6月から3月までの約10カ月間、連続使用下での耐久性などを検証する。
静岡県では清水港のカーボンニュートラルポート形成を目指し、脱炭素社会実現に向けた取り組みを推進している。同社は、これまでの「窓で断熱」(省エネ)に「窓で発電」(創エネ)を加え、カーボンニュートラルの実現に貢献していく。

清水マリンビル全景(左)、同ビルに導入されたガラス型ペロブスカイト太陽電池(右)
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