YKKグループ(東京都千代田区)は5月14日、2025年3月期の通期連結決算を発表した。AP事業の売上高は、前年同期比4.4%増の5616億円で、4期連続で過去最高額を更新した。利益面では、資材価格の高騰や販管費の増加を販売の増加や価格改定、コストダウンなどで吸収できず、営業利益は29.3%減の181億円で、増収減益となった。
3省連携補助事業により、内窓を中心としたリフォーム商品やビル改装分野の販売が伸長した。一方で、住宅事業では、リフォーム商品に加え、高断熱窓化の更なる推進や、開口部商品とエクステリア商品の同時提案による販売拡大に取り組んだが、販売は前期を下回った。ビル事業は、新築・改装分野ともに販売が拡大した。
海外では、北米ではビル建材・住宅建材ともに増収となり、中国や台湾、インドネシアでも販売が好調に推移した。
グループ全体の連結業績は、売上高は過去最高の9982億円(前期比8.5%増)、営業利益は624億円(同13.0%増)、経常利益は703億円(同15.6%増)、純利益は529億円(同25.0%増)だった。
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