YKKグループ(東京都千代田区)が2月13日公表した2024年度(2025年3月期)第3四半期連結累計業績のうち、AP事業の売上高は前年同期比3.6%増の4255億円となった。利益面は資材価格の高騰や販管費増加の影響をコストダウンなどで吸収できず、営業利益は同36.5%減の162億円、経常利益は同28.8%減の193億円、純利益は同26.9%減の140億円となった。
国内では、3省連携補助事業により省エネ改修需要が増加。住宅用樹脂窓や内窓を中心としたリフォーム商品の販売が好調に推移した。ビル改装用の販売も好調で、前年の業績を上回った。
海外では、高金利により北米で不動産市況が悪化したが、ビル建材・住宅建材の販売は前年を上回った。中国では中級住宅市場での販売が好調。物件施工の進む台湾やインドネシアでの販売も堅調に推移した。

参考:YKK AP(株)の業績(決算資料より引用)
ファスニング事業を含めたグループ全体の業績は、アジア地域に向けた販売が好調で、売上高は7519億円(同9.3%増)、営業利益は503億円(同14.8%増)、経常利益は583億円(同24.5%増)、四半期純利益は405億円(同30.7%増)と、前年同期の業績と比べてやや回復した。
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