パナソニック ハウジングソリューションズ(大阪府門真市)は6月3日から、中古住宅購入とリノベーションをワンストップで顧客に提案できる新サービス「リノリッチ」の提供を開始した。独自の物件検索システムと、豊富なリノベのモデルプラン・バリエーション、積算ツールによって、予算総額から物件を検索できる。現時点ではマンションに対応し、2025年度中には戸建て住宅にも対応する予定。
同サービスは、同社が展開する工務店・リフォーム事業者ネットワーク「パナソニック ビルダーズクラブ」「Panasonic リフォームClub」「パナソニックの住まいパートナーズ」の加盟店に提供する。サービス開始に合わせ、スマートブレイン(福岡市)の物件検索システム「リノ速(ソク)」も加盟店への提供を開始。リノ速では物件価格とリノベーション費用の総額から検索することができ、7月以降はユーザーも自身で物件を探すことができる(要ID発行)。
また、リノベーションのプランは「フルリノベ」「LDKリノベ」「水廻りリノベ」の3パターンで、ライフスタイル別のモデルプランも複数用意しており、顧客の多様なニーズに対応する。加えて、専有面積に応じた見積もりを即時作成できる「邸別積算ツール」も開発。各社の単価に基づいた積算ができる。

リノリッチの画面イメージ。リノベ費用込みで予算内に収まる物件を検索できる

モデルプラン・バリエーションのイメージ

邸別積算ツールによる見積りイメージ
物価高でリノベ需要が増加傾向にある中、同社は中古住宅購入とリノベーションのワンストップ提供を支援することで、加盟店のビジネスチャンスを広げたい考え。6月3日の発表会で、営業本部住宅・建築政策推進室室長の松川武志さんは、今後の市場を見据え、「工務店は新築一本やりから脱却する必要がある」とリノベーション事業の必要性を強調。「工事単価を設定できる工務店ならではの強みを生かせる」同サービスで、ユーザーが希望する物件のリノベを即時提案することで、スピードが重視される中古住宅市場での加盟店の成長を後押しする。
サービス導入価格は、パナソニック ビルダーズクラブ・Panasonic リフォームClub加盟店は初期費用21万円、月額費用7万円。パナソニックの住まいパートナーズの加盟店は 初期費用71万円、月額費用12万円。それぞれのネットワークの現状の月会費に加算される。

サービス発表をする松川武志室長
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