FDM(大分県大分市)が運営する「別府ホテル塒(ねぐら)」の収支実績は年間稼働率68.5%で年商7800万円。営業利益率約20%で営業利益は1500万円。この稼働率を維持しつつ、ADR(平均客室単価)を調整できれば、年商1億円が狙える。このスキームで稼働するホテルが10件あれば強力な収益源になる。
今後、金融機関側の理解が得られれば自社所有のホテル運営もあり得る。建設費が原価となることに加え、運営の自前率が高まれば利回りは最大化する。建築とマーケティング、オペレーションの連携をベースにチーム体制を整備するとともに、建物仕様のスペックも高めて付加価値化を図る。
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※本記事は、新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号「建築バズ企画斬」掲載の事例から、FDM(大分県大分市)の事例を抜粋したものです。
取材:大菅力 まとめ:編集部
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「ねぐら」1階共用部ホール(左)。「ねぐら」2階共用部ホール(右) |
躯体性能を高めてクレームを抑える
①ホテル事業は現在、年間で案件は約10件の引き合いがある。その半分程度が成約している。「ねぐら」の実績や運営ノウハウの蓄積により、さらに事例を増やしていく
②ホテルは躯体性能や仕上げなども非常に重要になる。基本性能が低いと、宿泊客の快適性を損なうとともに、クレームにもつながる
③特にホテルを運営する上で痛感したのは音漏れの影響だ。この点は即クレームになる。また・・・
この記事は『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号(2025年5月10日発行)建築バズ企画斬』(P.25〜)をデジタル版に再編集したものです。続きは本紙でご覧いただけます。
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