住宅性能表示制度における断熱等級6、7の創設から2年半。一次エネルギー消費量等級にも上位等級が創設される見通しだ。
4月18日に開催された社会資本整備審議会建築分科会の会議で、いわゆるZEH水準(等級6)を上回る等級7、8を設ける見直し案が示された。
さらに、4月の省エネ基準適合義務化と今後の基準引き上げを踏まえ、今後は断熱等級も含め義務となる基準を「等級1」に整理する方向で検討を進めていく。
現行の住宅性能表示制度における一次エネルギー消費量等級の最高等級は、省エネ基準からの一次エネルギー削減率20%の等級6。2023年の段階で、建設住宅性能評価を受けた新築住宅戸建て住宅の85.7%が等級6を取得しており、地球温暖化対策計画や第7次エネルギー基本計画でも住宅の省エネ化が重視されていることから、制度の見直しに踏み切った。
新設される上位等級は、ZEH水準の普及が進む実態や、既に運用が開始されている制度の水準、実態を踏まえてより高い水準を設定する。具体的には、等級7を一次エネルギー削減率30%(BEI0.7以下)とし、等級8は子育てグリーン住宅支援事業におけるGX志向型住宅と同じく、同35%(BEI0.65以下)に設定する。再生可能エネルギーを含まない数値であることはこれまでと同様だ。
ただし、見直し案では上位等級の創設に合わせ・・・
この記事は新建ハウジング5月10日号1面(2025年5月10日発行)に掲載しています。
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