環境省は4月25日、2023年度の国内の温室効果ガス排出量および吸収量が約10億1700万トン(CO2換算)だったと発表した。電源の脱炭素化や製造業の国内生産活動の減少によって、前年度からは4.2%(約4490万トン)の減少。13年度比では27.1%(約3億7810万トン)の減少となり、過去最少の値となった。

2023年度までの実績と2050年ネット・ゼロに向けた今後の目標値
部門別に見ると、家庭部門は前年度比で6.8%(約1080万トン)の減少。産業部門は4.0%(約1400万トン)、運輸部門は0.7%(約140万トン)、業務その他部門は6.2%(約1090万トン)の減少となった。実質GDPは22年度に続き上昇したが、実質GDPあたりの温室効果ガス排出量は11年連続で減少し、過去最小値を更新した。
電源構成に占める再生可能エネルギー(水力含む)の割合は22.9%(前年度比1.0ポイント増)となった。原子力は8.5%(同2.9ポイント増)、バイオマスを除く火力は68.6%(同4.0ポイント減)だった。
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