東京カンテイ(東京都品川区)が4月23日に発表した3月の首都圏における中古マンションの価格(70㎡換算)は、前月比3.6%増の5408万円で、8ヵ月連続の上昇となった。特に東京都では3.7%増の8102万円と堅調に推移し、11ヵ月連続で価格が上昇。前月比・前年同月比ともに伸び幅が拡大した。
その他の首都圏各県でも価格は引き続き堅調で、神奈川県は1.2%増の3841万円、埼玉県は0.8%増の2956万円。千葉県は0.4%増の2746万円と3ヵ月連続のプラスとなった。
近畿圏では、大阪府が前月比0.4%増の3356万円と上昇をけん引し、エリア全体でも前月比0.3%増の2979万円と小幅ながらも上昇基調が続いている。
大阪府の前年同月比は10.9%増と2ケタ増。価格上昇の勢いが際立つ。一方、兵庫県は横ばいの2433万円で、下落傾向はいったん落ち着いたものの、依然として前年同月の水準には及んでいない。
中部圏も前月比0.5%増の2306万円と上昇傾向が続いた。愛知県は0.4%増の2437万円で、いずれも4ヵ月連続で上昇しており、前年同月比の伸び率も2%台へと拡大している。
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