国土交通省は4月4日、中堅・中小建設企業向けの『外国人建設技術者の採用・定着ハンドブック』を公表した。
高齢化や入職者の減少などにより将来的に監理技術者などの技術者の不足が見込まれる中、その対策として高度外国人材の受け入れが有効とされている。そこで同省は、中堅・中小建設企業の経営者・実務担当者向けに、外国人技術者を受け入れる際のポイントをまとめたハンドブックを作成した。採用や定着に向けた具体的な取組について、ステップを追って解説している。

ハンドブックの表紙と掲載例
同ハンドブックで想定している外国人技術者は、施工管理技術者、設計技術者、測量士など。はじめにチェックリストを使って、外国人建設技術者の受け入れに向けた準備がどの程度整っているかを確認することで、自社で課題となっている項目を洗い出すことができる。
ハンドブックの主な内容は次の通り。
〔1〕外国人建設技術者の受け入れに向けたチェックリスト
〔2〕採用・定着に向けたステップ
採用計画/採用ルート/ホームページでのアピール方法/求人票/受入環境の準備/インターンシップ/募集・選考/説明会/雇用手続き、他
〔3〕受け入れ・活躍事例
〔4〕参考情報
在留資格/インターンシップ/サマージョブ/雇用契約/支援サービス/ハンドブック・事例集/主要国の大学/職業紹介事業者
受け入れ事例では、ベトナムの大学から直接採用した事例(森建設、タケウチ建設)、地域の高度外国人材採用に関するセミナーを通じて採用した事例(中村組)、人材紹介事業者を経由して採用した事例(ARIAKE)が掲載されている。
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