東京カンテイ(東京都品川区)は1月23日、12月の三大都市圏と主要都市における中古マンション70㎡あたりの平均価格を発表した。首都圏は、前月比2.0%増の5065万円と5カ月連続で上昇した。東京都は7475万円(1.9%増)と8カ月連続上昇。神奈川県は3714万円(1.2%増)、埼玉県は2931万円(1.0%増)と連続上昇し上昇率も拡大した。一方、千葉県は2708万円(0.3%減)と2カ月ぶりに下落し、前年同月の水準を下回った。千葉県以外の強含みと東京都の事例シェア拡大などが影響し、首都圏全体の上昇傾向は継続している。
都市別では、東京23区が前月比2.2%増の8722万円と8カ月連続で上昇し、前年同月比は22.1%増と20%超えの大台に達した。都心6区は1.4%増の1億4330万円と23カ月連続で上昇し、前年同月比は30%増に拡大。文京区以外の5区が上昇しており、千代田区・港区は2億円に迫る。周辺エリアも、価格水準に都心部と大きな差があるものの上昇傾向にあり、前年同月比の上昇率が拡大している。
横浜市(1.9%増)は連続上昇。千葉市(0.1%増)も平均築年数がやや進んだものの連続上昇し、僅かに強含んでいる。さいたま市(1.1%増)は3カ月ぶりに上昇したが、前年同月の水準を下回る状況が続く。
近畿・中部ともに主要エリアの築浅増加で反転上昇
近畿圏は前月比3.9%増の2952万円と2カ月ぶりに上昇し、10月の水準を上回った。主要エリアの築浅事例の増加が影響した。大阪府は3280万円(4.0%増)と大幅に上昇し、直近で最高値を記録した10月を上回った。兵庫県は2456万円(5.0%増)と3カ月ぶりに上昇したが、10月の水準には届かなかった。都市別では、大阪市が4417万円(4.7%増)と2カ月ぶりに上昇。築浅事例の増加などで、前年同月比の上昇率も15%台まで拡大した。市中心部は、1年以上築浅化したことで6682万円(4.4%増)と12カ月連続で上昇。神戸市(6.5%増)も同様に3カ月ぶりに上昇した。
中部圏は前月比3.4%増の2264万円と反転上昇。近畿圏と同様、築浅事例の増加が影響した。愛知県も築浅化により、3.7%増の2391万円と持ち直す動きがみられる。名古屋市では1年築浅化し、前月比4.4%増の2821万円と2カ月ぶりに上昇。前年同月比もプラスに振れた。市中心部も同様に5.0%増の3746万円と大幅に上昇している。
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