【解説】コストを抑えて通気を確保する木板縦張りの方法

木板張り外壁や軒天スギ板張り＋母屋あらわしの屋根など、木材の質感を生かした外装を工夫したい。一方でコストと性能、耐久性が気になる。複数の要求を成立させる工法や納まりのポイントについて菅沼悟朗（菅沼建築設計）氏に取材。Q&A方式でまとめた。
取材協力：菅沼 悟朗（菅沼建築設計）　

Q.コストを抑えて通気を確保する木板縦張りの方法は？

A.スギ板を30㎜重ねて縦張りする大和張りは部材も少なく、通気も取れて交換もしやすい

ケンジ　費用対効果が高いのが大和張りだ。12×180×3650㎜のスギ板を互い違いに30㎜重ねて張って板厚分の通気層を確保する。重ねが30㎜あると木が痩せても下の板の釘が隠れる。木板の交換も容易だな。
→木板の隙間でも通気するが、7×45×1820㎜のスペーサーを胴縁下に入れると相当な通気量になる

松太郎　大和張りは押縁分の材料と大工手間を減らせるね。ただし・・・

この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー4月号（2024年3月30日発行）木造再点検［超］そもそもQA』（P.95～）でご覧ください。