日本ツーバイフォー建築協会、国内初の木造６階建て実験棟に着工

　日本ツーバイフォー建築協会（東京都港区）はこのほど、木材利用促進への寄与とツーバイフォー工法の発展・普及に向けたリーディングプロジェクトとして進める国内初の木造６階建ての実大実験棟の建設工事に着手した。国立研究開発法人建築研究所（茨城県つくば市）との共同研究のもと、国土交通省の補助を受けて、同研究所敷地内に来年３月の完成を目指して建設する。

　木造６階建て建築物を建築する要件としては、（１）１〜２階部分でより高い構造強度や耐火性能を有すること、（２）高層化に伴いより高い耐風圧、水密性能、耐震性能等を有することが求められる。

　同プロジェクトでは、（１）高強度耐力壁の開発・検証、（２）２時間耐火構造の開発・検証、（３）パネル工法等による床構法の適用・検証、（４）高層化による影響への対処、（５）その他各部位部材の性能検証等を行う。また、実験棟の積極的公開により、高層建築物の木造化について幅広い普及啓発を促す。

実験棟イメージ