YKK AP(東京都千代田区)、西松建設(東京都港区)、エネコートテクノロジーズ(京都府久御山町)は3月2日、札幌市役所本庁舎でペロブスカイト太陽電池を用いた「建材一体型太陽光発電 内窓」(BIPV内窓)の実証実験を開始した。期間は2027年1月まで。
実証実験では、本庁舎19階の展望回廊南側通路の窓2面に、フィルム型ペロブスカイト太陽電池6枚を配置した内窓を設置。次世代型太陽電池の市有施設への実装を見据え、積雪寒冷地の有効性を検証する。実証用のペロブスカイト太陽電池はエネコートテクノロジーズが開発、内窓はYKK APが製作した。

「札幌市 次世代型太陽電池実証実験」
(左から)札幌市本庁舎、BIPV内窓の設置状況
ペロブスカイト太陽電池を用いたBIPV内窓の発電性能や、垂直発電の有効性、積雪反射等による発電性能の増減、平置き設置との性能差を検証する。また、施設への実装方法と、課題・対策についても検討を進める。YKK APは、BIPV内窓の実装方法の検討や取得データの確認、業務実施の全体取りまとめを担当。西松建設は実証実験における電気配線の検討、エネコートテクノロジーズは発電データ計測と分析をそれぞれ担当する。
札幌市は、2050年ゼロカーボン達成に向けて、2030年までに温室効果ガス排出量を2016年比で55%削減する目標を掲げているが、積雪による発電量低下や、積雪荷重による既存建物への設置困難といった課題を抱えている。
YKK APは次世代型太陽電池を用いたBIPV内窓により、これまでの「窓で断熱(省エネ)」に「窓で発電(創エネ)」が加わった商品の開発に取り組んでおり、昨年札幌市と連携して実施した、さっぽろ雪まつり会場での実証実験では「積雪の反射」等の影響下での発電を確認した。今回の実物件(本庁舎)での検証では、市民が自由に見学できる利点を活かし、YKK APおよび札幌市の取り組みと、BIPVの認知拡大を図る。
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