近年、物価高騰や職人不足を背景に多くの課題を抱える住宅業界ですが、2022年より大型パネルを製造販売するウッドステーション(千葉市)が、その問題解決の一手となる“ハーフ住宅”の販売を始めました。今回は“ハーフ住宅”の設計コンセプトに携わったお話になります。
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鈴木 淳 すずき・じゅん ネイティブディメンションズ一級建築士事務所 主宰 |
1973年新潟市生まれ。数寄屋建築、ツーバイフォー工法、接合金物工法などの設計経験を経て2008年に独立。構造・温熱・意匠を一体化した「小さい家」の設計が強み。2018年には地元建築事業者とともに勉強会「住学(すがく)」を共同創設。以降、得意分野を生かしたコラボやサポートなども手がける。 現在、新潟県建築士会新潟支部支部長、新木造住宅技術研究協議会(新住協)新潟支部副支部長も務める。昨年7月には、待望の孫が生まれおじいちゃんになる。 |

3.5間×4.0間、建築面積14坪、総2階27.5坪ワンルームのハーフ住宅
Chapter 9
大型パネル工法を用いた規格住宅
ハーフ住宅とは、同社の大型パネル工法を標準仕様として採用した、スケルトン・インフィル型の規格住宅です。工場生産することで、耐震性(耐震等級3)・外皮性能(断熱等級6)の均一化と工期を大幅に短縮できる(約10日)のが大きな特徴となっています。骨格と高い性能値が提供されるので、プランと内装仕上げを自由にカスタマイズできることも工務店にとってありがたいポイントだと思います。「これから性能面を強くしたい」と考える工務店や、「一定の性能を担保してくれる工務店が近くにいない」といった住まい手には需要があります。
規格住宅の素顔
規格住宅における最大の魅力はコストを抑えた提案にあります。打ち合わせの手間が省略され、建材の仕入れをコントロールできるからです。逆に弱点として、どこにどんな条件で建つかわからないため、方位・間口・奥行きごとにいくつか分類していることが一般的です。確かに建設コストは抑えられますが、土地の条件・施主の要望を網羅しようとするとバリエーションが増えてしまいます。従って、ハウスメーカーや地域のパワービルダーといった一定数の受注や設計の体力がないと開発・提案できないのが規格住宅の素顔だと私は考えます。
スケルトン・インフィル
“どんな敷地に建てても対応できること”これこそ規格住宅の理想だと私は考えます。ハーフ住宅の企画に参加した際・・・
この記事は新建ハウジング1月10日号18面(2025年1月10日発行)に掲載しています。
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