不動産商品の仕入れ営業などを展開するリアークスファインド(東京都新宿区)は、リノベーション住宅を販売する企業の認知度に関するインターネット調査を9月9~10日にかけて実施した。対象は一都三県在住で世帯年収500万円以上の30代から50代の男女500人。なお、本記事に記載の調査項目は、いずれも複数回答形式で実施されたもの。
調査の結果、リノベーション住宅を販売する企業の認知度では「リノベる。」が23.2%で最多となり、「リノベ不動産」「東急Re・デザイン」がそれに続いた。リアークスファインドは11.4%で8位だった。
認知企業への問い合わせ経験でも「リノベる。」が32.0%で最多となり、認知度の高さが問い合わせ行動に直結する傾向が明らかになった。
企業に問い合わせたいと感じる要因は「価格帯や費用感が明確に伝えられている」が45.4%で最多。価格の透明性が企業選定における重要な判断材料となっている。なお、2位は「自分のライフスタイルに合う事例が紹介されている」(40.2%)、2位は「施工事例の写真やビフォーアフターが豊富」(35.8%)が続いた(グラフ下)。
企業認知のきっかけでは「検索エンジン」が33.2%で最多、次いで「不動産ポータルサイト」「テレビCM」の順。デジタル経路が企業認知の主流となっていることから、オンライン施策の重要性がうかがえる。今後企業に求める点としては「わかりやすい価格・費用設計」が50.0%で最多となり、「信頼できる実績や施工品質の提示」「購入後のアフターサービス対応や保証」がそれに続いた。消費者は価格の明瞭さだけでなく、購入後の安心感やサポート体制も重視している。
今回の調査結果を受け、リアークスファインドはリノベーション住宅市場において、消費者の企業選択の最大の要因は価格の透明性であることが明らかになったと指摘。企業にはそのニーズに応える姿勢が求められているとした。
また、企業認知から問い合わせに至るまでのプロセスでは、検索エンジンを中心としたデジタル経路が重要な役割を果たしており、オンライン施策の充実が不可欠だ。こうした中、今後の競争力を左右する要素として明快な価格設計に加え、ライフスタイルに寄り添った提案力、施工品質への信頼、購入後のアフターサービスの充実が挙げられると結論付けている。
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