ベターリビングは、従来の「安全合わせガラス」のBL認定基準を改正し、新たに「防犯安全合わせガラス」を社会貢献優良住宅部品(BL-bs部品)として追加した。10月6日には認定書授与式および合同記者発表を開催し、AGC、日本板硝子、セントラル硝子の3社が認定を受けた。
授与式の冒頭では、ベターリビングの眞鍋純理事長が「今後、板硝子協会および参加企業と連携し、防犯・防災に資するガラスの重要性とメリットを広く発信していきたい」と挨拶。板硝子協会の森重樹会長は「自然災害の激甚化に加え、犯罪の多発が社会課題となっている。新たに導入した防災・防犯グレード制と第三者認証であるBL認定を通じ、安全・安心な社会の実現に貢献したい」と語った。

認定授与式の様子
防犯性能向上へ、制度と認知拡充
今回の基準改正では、防犯性の高い製品を明確にするため、「防犯安全合わせガラス」および「防災・防犯安全合わせガラス」が新たに位置づけられた。これにより、犯罪被害による部品の補修・交換費用を支援する制度にも対象製品として追加され、従来の6部品(玄関ドア、改修用玄関ドア、玄関ドア用錠前、サッシ、改修用サッシ、面格子)に加えて支援対象が拡充された。
板硝子協会は、合わせガラスの性能を分かりやすく伝えるため、グレード制とロゴマークを導入。「防災防犯ガラス(中間膜60mil以上)」「防犯ガラス(30mil以上)」「一般合わせガラス(30mil未満)」の3区分で性能を明示する。さらに、展示会出展、学校施設への寄贈、出張授業などを通じて、社会的認知度の向上を図っていく。
記者発表後には、4種類のガラス(防災防犯グレードの合わせガラス、強化ガラス、網入りガラス、普通ガラス)を用いた破壊実演が行われ、防災防犯グレードの合わせガラスがこじ破りや打ち破りに対して高い耐性を持つことが示された。
板硝子協会は今後5年間で防犯安全合わせガラスの販売量を1.5倍に拡大する計画を掲げており、住宅の防犯性能向上に向けた取り組みが加速している。

実演サンプル(左端が防災防犯グレードの合わせガラス)
■関連記事
生活者の住宅防犯意識を調査 事業者の提案不足が浮き彫りに
LIXIL・三協立山の窓用シヤッターが社会貢献優良住宅部品に認定
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。





























