LIXIL住宅研究所(東京都品川区)は蓄電池付きZEHに関する調査報告書をまとめ、9月16日に発表した。調査によると、最近一戸建てにした人や一戸建てを考えている人のうち、62.1%が蓄電池付ZEHにしたいという希望を持っていることが分かった。
調査は蓄電池付きZEHへの意識や、導入コスト、期待する光熱費の削減額などを調べたもの。対象は沖縄を除く全国の既婚女性で「最近一戸建てにした方」、「具体的に一戸建てを進めている方」、「具体的では無いが一戸建てを考えている方」、「将来的に一戸建てにしたいと思っている方」計1407人。有効回答数は550を集めた。
「今後一戸建てにする際、蓄電池付きZEHにしたいか」という質問では全体の24.5%が「絶対にしたいと思う(している)」、37.6%が「できればしたいと思う(検討している)」と回答。計62.1%が「蓄電池付ZEH」を支持していることが分かった。
この62.1%の人に蓄電池付きZEHにしたい(した)理由を質問。最多回答は「災害時に電気が使えて安心だから」の37.1%(複数回答)だった。以下、「太陽光発電で電気が作れるので年間を通して光熱費を削減できるから」(36.8%)、「冬場の暖房費を大幅に削減することができそうだから」(33.3%)、「冷房効率が高いため電気代を節約できそうだから」(31.6%)が続く。
一方、許容できるイニシャルコスト高は、回答者の半数以上(50.9%)が約200万円以内としており、「約100万円アップ」が全体の30.7%、「約200万円アップ」が同20.2%となっている。また、蓄電池付きZEHにすることで削減したい光熱費の金額は、月1~3万円を求める回答が74.8%と約3分の4を占めた。具体的には月1万円程度(27.2%)、月2万円程度(25.7%)、月3万円程度(21.9%)となっている。
調査を行ったLIXIL住宅研究所は、「住まいの安全性を高める『災害時の電源確保』と物価高騰の中、『光熱費の削減』の二つが、『蓄電池付きZEH』を多くの方が求める要因であると判明した」としている。
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