住宅生産振興財団(東京都港区)は8月12日、新たなまちづくりブランド「For Good(フォーグッド)」を立ち上げたと発表した。第一号プロジェクトとなる「For Good 東郷桜の丘」(愛知県東郷町、79区画・総開発面積1万7358㎡)の販売を、会員会社5社が8月30日から開始する。

近くには中部エリア最大級の商業施設「三井ショッピングパーク ららぽーと愛知東郷」がある(※画像はホームページから抜粋)
同財団は1979年の設立以来、良好な景観や環境に配慮した住宅地整備を推進。近年は「住み継がれる、価値あるまちなみ」を掲げ、長期的な資産価値を持つ街づくりに力を入れてきた。新ブランド「For Good」には「いつまでも」という意味が込められており、質の高い住宅地を次世代へと継承することを狙う。
第1号の「東郷桜の丘」では、官民連携プロジェクト「東郷セントラル開発」の一環として、町のエコまちづくり計画のモデル街区を整備。「安心・安全」「自然との共生」「近隣コミュニティ形成」をコンセプトに掲げ、建物は全棟ZEH仕様とする。さらに建築協定や管理組合を設け、持続的に質を担保する仕組みを整える。
まちなみ形成では、ボンエルフ道路やイメージハンプを導入して歩行者優先の道路環境を実現。通過交通を抑え、住民が集える歩行者専用道路や広場も整備し、景観とコミュニティを両立させる。電柱の地中化や2方向接道も採用し、防災性にも配慮した。
販売はパナソニックホームズ、トヨタすまいるライフ、大和ハウス工業、住友林業、セキスイハイム中部の5社が担当する。
同財団は「For Good」を通じて、今後も質の高い住宅地整備と社会課題の解決につながる先駆的な取り組みを展開していく考え。
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