ガーデンデザインを得意とし、ハウスメーカーや工務店のデザイン指導も手がける空間デザイナー・星ひで樹さんは、「デザインはロジックである」という理念を掲げる。すべての要素に理由を持たせる設計理論を駆使し、空間の課題を解決しながら、機能的かつ魅力的な環境をつくり出すことを得意する星さんに「建物と外構の一体的なデザイン」の重要性について話を聞いた。
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星 ひで樹 空間デザイナー |
ガーデンデザインを主体とした空間デザイナー。2007年HMG Planning Office設立。住宅やゴルフ場、大型施設などのデザインを手がける。企業向けコンサルティング、各種プロ向けデザインセミナーなどの講師も務める |

施工:佐賀県Blue Design
—外構(庭・エクステリア)を外部に丸投げしている工務店も多いが。
工務店は建物と外構を一体でデザインできる。それは強み・差別化につながるはずだが、まだ自社物件の外構提案までできていない工務店も多い。引き渡しが近づいてから外構を考え始めたり、あるいは引き渡し後に外構の打ち合わせを始めるケースもあり、建物と外構のミスマッチを招きかねない。
建物の配置計画やプランニングと同時に外構を計画することで、建物の間取りとの融合性をより高め、他社との差別化が図れることになる。それが施主にとっても魅力的なデザインになり、契約までの時間短縮、ファーストプランでの契約も可能になる。
—外構提案スキルを身につけるにはどうすればいい?
駐車スペースやそこからのアプローチ、そして庭などをデザインする上で「なぜこのデザインにしたのか」という理由が必要だ。例えば、歩行の動線や車の動線を意識するレイアウトにすることで、より安全性が高まる。
これら2つの動線の意味を知ることなど、外構提案には美しさや心地よさをもたらす。「なんとなく」という感覚的な面もあるが、それを定義づけるロジックは確実に存在する。それを学ぶことからだ。
—ロジックの例を挙げると?
掃き出し窓の外に設けるテラスやウッドデッキのサイズにも基本的なロジックがある。例えば・・・
この記事は新建ハウジング8月10日号9面(2025年8月10日発行)に掲載しています。
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