国土交通省が7月25日公表した2025年6月分の「建設労働需給調査結果」(PDF)によると、8職種の不足率は1.1%の不足となり、前月と比べて0.6ポイント不足幅が拡大した。電工・配管工を除いた6職種も1.1%の不足となり、前月より不足幅が0.5ポイント拡大している。
職種別では、「型枠工(建築)」(△1.3%)、「鉄筋工(建築)」(△1.1%)が過剰となったが、ともに過剰幅は前月より縮小している。その他の職種は不足となった。「配管工」は0.4%の過剰から0.6%の不足に転じている。最も不足率が高かったのは「とび工」(3.6%)で、前月の1.6%の不足から2.0ポイント不足幅が拡大した。

職種別の過不足状況
地域別では、「北陸」(△1.7%)、「近畿」(△0.2%)で過剰、「中部」は均衡、その他の地域で不足となった。最も不足率が高かったのは「北海道」の2.1%で、前月から0.3ポイント不足幅が拡大した。「関東」も1.5%で、北海道に次ぐ不足率となっている。
地域別で過剰率が高かった職種は、東北の「型枠工(建築)」(△17.4%)、北陸の「電工」(△8.8%)など。不足率が高かったのは、北海道の「配管工」(5.7%)、「とび工」(4.2%)、東北の「とび工」(9.0%)、四国の「配管工」(5.1%)だった。
8月の見通し、「困難」予想が減少
手持ち現場で残業・休日作業を実施している強化現場数の割合は2.5%で、前月から0.2ポイントの減少。強化理由は「昼間時間帯の時間制約」(27.4%)、「天候不順」(21.0%)、「前工程の工事遅延」(19.4%)、「無理な受注」(8.1%)だった。このうち「前工程の工事遅延」は前月から14.7ポイント減少している。
8月の労働者確保の見通しは、「困難」が10.7%、「やや困難」が14.2%、「普通」が69.2%、「やや容易」が2.8%、「容易」が3.0%となっている。「困難」「やや困難」の合計は24.9%で、前月予想より3.8ポイント減少した。
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