ハウスクローバー(東京都港区)はこのほど、直近3年以内に不動産仲介業者を通じて住宅を購入した全国の男女200人を対象に実施した「不動産担当者に対する意識変化」に関するアンケート調査の結果を発表した。購入者の大半が「購入前には担当者を重視していなかった」にも関わらず、「実際には担当者が住宅購入の結果に大きく影響した」と感じている実態が明らかになった。
家探しの際に重視するポイントは、「価格(63.5%)」、「立地(62.0%)」、「間取り(56.0%)」が上位を占め、「担当者」を選んだ人は全体の9.5%にとどまった【グラフ1】。
しかし、住宅購入後に担当者の存在が影響した(大きく影響した32%・やや影響した53%)と回答した人は85%にのぼり【グラフ2】、「担当者の重要性」を認識した人は購入前(9.5%)から大きく増加。購入前にもっと「担当者選び」を重視すべきだったと回答した人は「強くそう思う(30%)」「そう思う(41.5%)」を合わせて71.5%にのぼった。

【グラフ1】

【グラフ2】
担当者を重視しなかった理由は、「不動産会社ならどこでも同じような対応だと思っていたから」「物件の条件(立地・価格・広さなど)がすべてだと思っていたから」がともに35.9%でトップで、「担当者による違いがあるとは知らなかったから」が24.4%と続いた。
住宅購入者のうち、「担当者に対して不満を感じたことがある」人は約6割で、最も多かったのは「知識や説明が不十分で、頼りなかった(36.5%)」だった。次いで「強引に契約を進めようとする姿勢があった(31.3%)」「連絡が遅かった/レスポンスが悪かった(28.7%)」となった。担当者の専門性や倫理観、営業スタイルに不満を感じていることがわかる結果となった。

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