旭トステム外装(東京都品川区)は7月29日、窯業サイディング事業を2026年3月末日で終了すると発表した。2004年の設立以来、約20年間にわたり展開してきた同事業だが、住宅着工数の低迷や原材料・燃料価格の高騰など、事業環境の悪化を受けて採算が厳しくなったことが背景にある。
同社は、コスト削減などの企業努力を重ねてきたものの、市況の回復には至らず、総合的な判断のもと事業継続は困難と判断。2025年10月31日をもって受注を終了し、同年11月28日に工場での生産を停止。最終出荷は2026年3月31日までとする。対象製品は「AT-WALL」および「SHiZEN」。
一方で、金属サイディングおよび樹脂サイディング事業については、親会社であるLIXIL(東京都品川区)に集約し、継続・強化を図る方針。LIXILのリソースとノウハウを活用することで、リフォーム市場に加え、今後成長が期待される断熱リノベーション市場への展開拡大を見込んでいる。
同社は「2026年3月末までは窯業サイディング事業を継続するため、関係者の理解と協力をお願いしたい」としている。
■関連記事
旭トステム、高耐候+自浄機能付き金属外装材に節あり木目柄
新住協、「ファサードラタン」で30分防火認定を取得
アイジー工業、金属サイディングのさらなる普及目指し新製品投入へ
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。




























