北海道は、道産木材を使用した住宅の新たな認定制度「HOKKAIDO WOOD HOUSE(ホッカイドウ ウッド ハウス)」を創設し、6月1日から運用を開始した。金融機関による住宅ローンの金利優遇や、道の補助事業とも連動させ、道産材の利用促進とブランド力向上を図る。
同制度では、2019年4月以降に完成した戸建て住宅で、構造材や内装材、外装材に合法な道産木材を使用していることを認定の基準とする。さらに前述の要件を満たしたうえで、延べ床面積1㎡あたりの道産木材製品使用量が0.1㎥以上、かつZEH水準(断熱等級5・一次エネルギー消費量等級6)に適合した住宅を「推奨基準」として認証する。
推奨基準を満たした住宅は、北洋銀行、北海道銀行、北海道労働金庫の3行で住宅ローン金利優遇を受けられる。また道産材を利用した住宅の新築・改修に対する補助「道産木材住宅建設促進事業」(1棟あたり20万円)においても、採択時に同制度の認定住宅を優遇する。なお、同事業に採択されると、住宅金融支援機構によるフラット35地域連携型も利用できる。

「HOKKAIDO WOOD HOUSE」のチラシ
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