茨城、栃木、千葉の3県で住宅事業を展開するノーブルホーム(茨城県水戸市)は6月28日、栃木県宇都宮市に新たなショールーム「体感ショールーム宇都宮」をオープンした。同社が提唱する“2050年の住まい”のあり方を、構造や断熱、設備などの展示を通じて地域に訴求する。社長の福井英治さんはこのショールームを、自社のビジネスのみならず「健康で長生きでき、資産価値のある住まいを、地域の人々に手に入れてもらうため」の拠点とも位置付ける。【編集長 荒井隆大】

「体感ショールーム宇都宮」外観

社長の福井英治さん
同社は、全国の地域工務店・ビルダーが2050年カーボンニュートラルの実現に寄与する家づくりを共に考える「2050 STANDARD HOUSE PROJECT」に参加している。同社ではカーボンニュートラル、そして人口減や少子高齢化といった社会的な課題の解決策のひとつが、高性能住宅を供給することだと捉え、同ショールームを通じてこうしたスタンスを体現する。
ショールームは2階建てで、1階が同社の家づくりで「見えない部分」、つまり構造や断熱の実態や効果を体感するためのスペースになっている。来場者はまず同社の沿革と、プロモーション映像を視聴したのち、木材や工法・構造の体験ゾーンに入る。
同社の躯体はLVLを使用したJ WOOD工法が標準。LVLの強さを伝えるため、無垢材や集成材とLVLを橋のように並べ、その上に乗って強度を体感したり、実際に釘を打ったり抜いたりできるコーナーを設置している。構造のモデルも実物大、かつ半分を一般的な在来工法として、両者の違いを比較しやすいように工夫している。
さらに、J WOOD工法と在来工法でほぼ同じ仕様の軸組に、振動を加えて揺れ方の違いを体感できる設備も。制震ダンパー(オプション)を効かせることもできる。
昔・今・ノーブルホームの家 3つの空間を体験
肝心の断熱性能も、躯体のモックアップを置くだけではなく実際の環境を体感できるコーナーを設けた。大型の冷蔵庫内に「昔の家」「今の家」「ノーブルホームの家」の3つの空間をつくり、それぞれエアコン(設定温度22℃)で暖房して室温や床の表面温度、結露の有無などをリアルに再現した。
昔の家は・・・
この記事は新建ハウジング7月10日号3面(2025年7月10日発行)に掲載しています。
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