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法改正のポイント
急速に進んだ高断熱化に加え2025年4月からの省エネ基準適合義務化で断熱材が厚くなり窓も重量化、建物が重くなっている。屋根に太陽光を乗せるとなおさらだ。
人も体重が増えたら筋力を増やさないと、横から押されたら簡単に転んでしまう。体重が増えればそのぶん筋力をつけないといけない。建物も重くなると地震力が大きくなり揺れやすくなるので、それに耐えるため4月の建築基準法改正では壁量の基準が強化された。壁量=水平力に耐える力=筋力と考えてほしい。
また、建物が重くなると柱に落ちてくる力=軸力も増える。柱1本1本で支えるべき力=鉛直荷重が増すということだ。これに対応するために柱の小径の基準が強化された。
今回基準を強化するのだから木造2階建てや平屋でも構造のチェックをしたほうがいいんじゃないかということで、4号建築物は構造チェックを行わないという特例を一部外すことにした。つまり今回は省エネ基準義務化に対応するための改正で、耐震性を向上するための内容ではない。この点に注意してほしい。
準耐力壁等の扱いに注意
注意してほしいのが壁量計算で準耐力壁等の扱いが変更されたこと。
横架材まで届かないような面材壁、窓の上の垂れ壁、下の腰壁等は面材に釘打ちすれば耐震性能を発揮するため準耐力壁等と呼び、これまでも許容応力度計算や品確法の計算では存在壁量に含めることができた。
新しい壁量計算では・・・
続きは「あたらしい工務店の教科書2025」P.78〜でお読みいただけます。
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