東京カンテイ(東京都品川区)は6月9日、主要都市における5月の新築一戸建て(土地面積100㎡以上300㎡以下)の平均価格動向を発表した。
首都圏(1都3県)の平均価格は、前月比1.4%減の4740万円と3カ月ぶりに下落した。東京都も5.9%減の5686万円と3カ月ぶりに下落し、年初来安値を更新した。前年同月比は6.4%増と前月の2ケタ増から水準を大きく落とした。
神奈川県は0.8%減の5089万円と連続下落。千葉県は1.4%増の4007万円と上昇に転じ、3月に更新した集計開始以降の最高価格をわずかに上回った。埼玉県は0.5%増の3982万円と3カ月連続上昇した。首都圏全体では東京都の下落が影響し下落したものの、前年同月比は+5%台を維持している。
都市別では、東京23区が前月比15.8%減の8613万円と大きく下落し、1億円を割り込んだ。板橋区が前月の反動で大幅下落したことなどが影響した。都下は3.5%減の5112万円と3カ月ぶりの下落。横浜市は5791万円(2.9%増)と反転上昇した。千葉市は3994万円(1.9%増)、さいたま市は4577万円(2.3%増)といずれも反転上昇した。
近畿は反転下落、中部は3カ月連続上昇
近畿圏(2府4県)は、前月比1.4%減の3733万円と下落に転じた。大阪府は3921万円(6.6%減)と反転下落し、前年同月も下回った。兵庫県は3841万円(2.1%増)と反転上昇。神戸市は下落したが、伊丹市・宝塚市などが上昇した。京都府は4412万円(6.3%増)と2カ月連続で上昇した
中部圏(4県)は、前月比0.1%増の3392万円と僅かながら3カ月連続で上昇。愛知県は3563万円(0.4%増)と3カ月連続上昇となった。名古屋市は4325万円(2.5%減)と下落に転じたが、前年同月比はプラスを維持した。
宮城県は3709万円(1.0%減)と4カ月ぶりに下落。前年同月比も縮小したが、水準は依然として高い。仙台市は4150万円(2.5%増)と反転上昇。3カ月連続4000万円台となり、集計開始以降の最高価格を更新した。
福岡県は3692万円(2.8%減)と反転下落し、前年同月比も水準を落とした。福岡市は4387万円(0.5%減)と下落に転じた。
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