住宅業界向けのAI・DXサービスを展開するHAGS(ハグス)はこのほど、業界特化型のAIプラットフォームの第一弾として「HAGS AI議事録」をリリース。5月から販売を開始した。音声認識AIを活用して、現地調査や設計打ち合わせの内容をテキスト化し要約。これまで手書きだった記録業務を効率化し、業務負担の軽減と情報共有の精度向上を実現する。
HAGS AI議事録は、住宅業界向けに最適化された専門辞書を標準搭載しているので、一般的な音声認識ツールでは誤認識されがちな業界特有の専門用語や製品名に対応。企業名や「SATIS」「NEOREST」「GROHE」といった商品名、「巾木」などの専門用語を正しく認識・抽出する。また、使用する建材情報をリストアップする機能も備えており、見積もり作業の短縮にも役立つ。これにより、これまで1人あたり月平均20時間程度かかっていた議事録作成がほぼ自動化される。
さらに、打ち合わせで決まった内容をToDoリストとして抽出、チーム内で自動共有できるので何度も同じような書類や文書をつくる必要もない。価格は月額制で1アカウント5000円から。現在、7日間の無料トライアルを実施している。

打ち合わせ内容を録音で記録すること自体はできても、録音されることに抵抗を感じる顧客も。同アプリは、「録音するというよりは、この人(アプリ)が議事録をまとめます、というコンセプト」(中田さん)。AIが代行することで、顧客の抵抗を和らげることができる
音声も一緒に保存 言った言わないを過去の話に

中田寿さん。業界特化型AI議事録の分野では、すでに海外の医療分野で医師と患者の会話を自動要約し、診察記録や治療計画の効率化が実現。医者の業務負担を減らし医療の質向上につなげており、この成功事例から着想を得たという
同アプリを開発した社長の中田寿さんは、「設計打ち合わせや現場会議の議事録作成は手作業に依存しており、それによる抜けや漏れ、“言った、言わない”のトラブルなどが大きなクレームとなり、損失につながることも少なくない。これを防げていないのが現場の実情」と話す。
一方、同アプリでは・・・
この記事は新建ハウジング5月30日号12面(2025年5月30日発行)に掲載しています。
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